世の中が激しく変化する昨今、ストレスに上手に対処していくことが大事です。そこで役立つのが「ストレスマネジメント」です。
ストレスマネジメントの効果などについては、ストレスマネジメントとは?(ストレスを知る編)をご覧ください。
今回はストレスマネジメントの実践方法などを紹介します。
ストレスマネジメントの実践方法
セルフモニタリング
セルフモニタリングとは、自身の状態を観察し、その状態を記録・分析することでストレスの要因やストレス反応をはっきりさせていくことです。以下のことに留意して記録するといいでしょう。
・自分の現在の状況
・ストレッサーと考えられるもの
・ストレスが生じた時の気持ち
・ストレス反応(心理・身体反応・行動)
例えば下記のような感じです。
自分の現在の状況……異動になり、担当業務が変更になった。業務量が多く、スケジュールもタイトである。
ストレッサー……業務量の多さ、プレッシャー
ストレスが生じた時の気持ち……環境が大きく変わり不安。いつも仕事に追い立てられているようで焦りも感じる。
ストレス反応……不安、疲れ、憂鬱、だるい、食欲がない
セルフモニタリングにより、タイトなスケジュールの中で予定通り進行できるかというプレッシャーを感じていることがわかります。
ストレスコーピング
ストレスコーピングは、ストレスへの対処法です。次のようなものがあります。
・情動焦点型……ストレッサーに対する気持ちを発信する。友人に仕事の愚痴を言うなど。
・認知的再評価型……ストレッサーに対する自身の考え方を変える。失敗を学びの機会と捉えるなど。
・問題焦点型……ストレッサーにフォーカスし、解決を目指す。業務量の見直しを求めるなど。
・社会的支援探索型……ストレッサーを解決するためにほかの人にサポートを求める。仕事を手伝ってもらうなど。
・ストレス解消型……自分の好きなことを行い、心身をリフレッシュする。趣味を楽しむ、休息をとるなど。
ストレスコーピングを実施する際は、ストレッサーと考えられるものをリストアップしてみましょう。自発的に解決しようという意識、または対処していると意識しつつ、自身に合ったコーピングを選ぶことが大事です。
ストレスマネジメントを行う時の注意点
ストレスマネジメントの際は、ストレスを“軽減させる”という気持ちで行い、ストレスを全てなくそうとしないようにしましょう。ストレスが0になるとストレス耐性が弱くなったり、何も考えずに仕事に取り組む原因になってしまいます。多少のストレスは、仕事の刺激になるため役に立つそうです。
また、悩みがある時は積極的に相談することも大事です。相談相手を見極め、タイミングを見計らって、要点を絞って相談してみましょう。
ストレスマネジメントに取り組んでみよう
ストレスはメンタルのほか、美容と健康などにも影響を及ぼします。生活する上で、ストレスを避けることは難しいでしょう。ストレスマネジメントを身に付けて、上手に付き合っていくことが大事です。
まずはストレスを感じた時に書き出してみるというルーティンを心掛けてみるといいかもしれませんね。